今までの常識では対処できない?子供の成長痛を和らげる新しい方法
成長期のお子さんを育てている方、
「子供が寝ていると足が痛くなって起きてしまった…。」
「子供が、寝る前に関節が痛いって辛そうで…。」
という症状に覚えはありませんか。
それは、成長痛かもしれません。
成長痛って?
成長痛は3歳から10歳くらいの子供の成長期に起こる、下半身(腰や足の付け根、太もも、膝の周辺やふくらはぎ、踵)の痛みです。
成長痛は夕方から寝る前の間に起こることが多く、長くて1時間程度の痛みに襲われます。
成長痛の原因とは
成長痛の原因は、骨が急激に成長することによるものだと思っていませんか。
子供の成長を願うお父さん、お母さんの中には
「子供の身長を伸ばしたいけど成長痛が心配で…。」
という方もいらっしゃいます。
ですが、これは実は古い常識。子供の身長が急激に伸びることと成長痛は関係がないことが分かってきたのです。
最近の研究によると、その痛みの原因は精神的なもの。
次のような原因に心当りがある方はいらっしゃらないでしょうか。
・引っ越しなどで環境が変化してしまった
・子供の成長により、母親も就職し、働き始めた
・習い事や塾などで家族とのコミュニケーションをとる時間が減ってしまった
こういった環境の変化や親との距離(構われ方)が変わってしまったために、子供は無意識のうちに不安を覚えて、実際に痛みを伴う成長痛が現れていると言います。
成長痛を和らげるポイント
精神的な不安感からくる成長痛ですが、実際に子供は疼いて寝られないという苦しみに悩まされます。
同じような経験をされた方もいらっしゃると思いますが、成長痛の痛みは本物で、子供は必死に苦しみを我慢していたりします。
そんな時に、痛みを和らげるにはどうしたら良いのでしょうか。
まずは、怒らずに優しく接することが大事です。
痛いという箇所をゆっくり優しくさすってあげたり、ギュッと抱きしめてあげたり。大きくなるにつれてスキンシップが減っているというご家庭も多いと思いますが、成長痛にはこういった距離感が原因となっている場合もあります。
私の友人の子供で、一年間に10cm近くも伸びるほど急激な成長をしている子供がいます。そのご家庭では、嬉しいことがあるとハグをしたり、ハイタッチをしたりと、とにかくスキンシップが多くて…。
仲が良くて良いな、とも思うのですが、その子供も素直で良い子に育っており、成長痛に悩まされたという話も全く聞きません。やっぱり人の温かみを感じることが、人として最も落ち着くポイントなのかもしれませんね。
他にも、湿布を貼ってあげたり、小さい子供の場合には
「こうすると良くなるよ。」
とおまじないをかけてあげても喜びます。
そうして、
1.とにかく構う
2.コミュニケーションをとる
ということで子供の漠然とした不安感もぬぐえ、自然と痛む回数も減ってきます。
まとめ
子供の身長を伸ばしたいという時にネックに思われていた成長痛ですが、実は子供の成長が原因ではなく精神的に不安を覚えているために起こるものだということが分かりました。
精神的なものが原因ということで、
「もしかしたらメンタルが弱いのでは…。」
と心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、子供の成長とともに、たくさんの人と触れ合うことで心も成長していきます。
この時期の子供は人格の形成においても非常に大事な時期です。しっかりと安心してもらえるように、うんと可愛がってあげましょう。