子供の身長が低いのは病気が原因?その治療とは

子供の身長は、遺伝や食事・睡眠・運動といった日常生活で決まってきます。

その大半は日常生活で決まり、子供の身長の高さを決める実に7割以上は日常生活であるということが分かっています。そのため、子供の身長を伸ばしたい時には日常生活の見直しをすることがまず求められます。

ですが、日常生活の改善を行っても1~2年経っても子供の身長の伸びがあまり感じられないという場合には注意が必要です。なぜなら、疾病が原因で身長が伸びにくくなっている可能性があるからです。

ここでは、そんな病気が原因で低身長になってしまうケースについてお話します。


身長が伸びない時に疑われる病気とは

身長が伸びない時に疑われる病気には下記のようなものがあります。

・甲状腺ホルモンの機能低下が起こっている場合
・成長ホルモンの分泌に異常がある場合
・先天的な染色体や骨の異常がある場合
・内臓に疾患がある場合


甲状腺ホルモンの機能低下が起こっている場合

甲状腺ホルモンは活動をする時に働く交感神経やリラックスしている時に働く副交感神経の切り替えを行うホルモンです。それ以外にも骨を成長させる役割がありますので、分泌量が減ると低身長になってしまいます。

こういったホルモンは脳の下垂体から分泌されますので、腫瘍ができていたり事故などで外傷を負ってしまったりすると障害として現れることになります。

それ以外にも甲状腺自体に問題が起こっているケースもあります。

甲状腺は喉仏の下の部分にありますので、腫れている時などはすぐに病院に行くようにしましょう。


成長ホルモンの異常がある場合

成長ホルモンの異常につきまして、最も有名なのは成長ホルモン分泌不全性低身長症です。あの世界的に有名なサッカー選手のメッシ選手もこの病気にかかっており治療を受けていました。

原因は甲状腺ホルモンと同様、脳の下垂体にトラブルが起こっていることが考えられますが、中には原因不明のケースもあります。

成長ホルモンは子供の身長を伸ばすことや疲労回復などに直接働くホルモンですから、子供の身長の伸びが悪くなったり疲れが抜けにくかったりといった症状が現れます。

もしも疑わしい場合は、早めに小児科で検査してもらってください。


先天的な染色体や骨の異常がある場合

先天的に骨に異常がある場合では、軟骨異栄養症が挙げられます。子供が成長する時には骨端線という関節の手前くらいにある軟骨で細胞が増えることで身長が伸びることになります。

ところが、軟骨異栄養症である場合にはこの軟骨の増加が非常に緩やかで増えづらいために低身長になってしまいます。

染色体の異常にはターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群、ヌーナン症候群が挙げられます。これらは先天的な染色体の病気で、それぞれ身体の発達に遅れが出てしまうという症状が現れます。


内臓に疾患がある場合

病気になっている箇所があると、子供の体ではまず先に自然治癒しようとする働きが活発になります。

そのため、栄養がそちらに回り、身長にまで回せないということも良く起こります。


治療法

小児科や内科で検診を受け原因が解明されますと、適宜合った治療法を行うことになります。


成長ホルモンの異常がある場合

甲状腺ホルモンや成長ホルモンの分泌量が不足している場合ですが、それぞれ不足しているホルモンを投与することで治療を行っていきます。


先天的な染色体や骨の異常がある場合

染色体異常の場合、下記のようにホルモンを投与することで治療をしていくことになります。
・ターナー症候群:成長ホルモンや女性ホルモン
・プラダー・ウィリー症候群・ヌーナン症候群:成長ホルモン

軟骨異栄養症ですと、基本的には成長ホルモンを投与して様子を見ることになります。場合によっては整形外科で骨延長手術を行うこともあります。


内臓に疾患がある場合

まずは、病気を治療することが先決です。

病気が完治し、内臓の状態が正常になりましたら再び身長が伸びることになります。この身長の伸び率を大きくするために成長ホルモンを投与することもあります。


まとめ

子供の身長が低く、周りの子供と比べて伸びが悪いという時には生活習慣の見直しが必要です。生活環境を改善してしばらく経つのに子供の身長が伸びないという時には病気が原因となっている可能性があります。

子供の身長が伸び悩む病気には先天性のものやホルモンの異常、内臓の疾患などが挙げられます。どの場合でも、ホルモンの投与により治療をしていくことが出来ます。

子供が成長する時期は男の子で17歳前後、女の子で15歳前後です。それは、骨端線という関節近くにある骨を生み出して身長を伸ばす部分が大人になると閉じてしまうためです。

子供の身長を伸ばすにはタイムリミットがあります。
「子供の身長を伸ばしたいけど、なかなか伸びない」
と悩んでいましたら、早めに小児科を受診して治療を始めてあげるようにしましょう。

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