子供の成長が遅いときに心配される病気とは?

「子供の身長が低いままで…」という時、心配になりますよね。

子供の身長を伸ばしたいと思って、日常生活を改善したりサプリを試してみたりしたけど、数年間一向に効果が現れないという方も中にはいらっしゃいます。

そんな時には一体何が子供の成長を妨げる原因になっているのでしょうか。


身長が伸びないのは病気のせい?低身長の判断ポイント

何をしても子供の成長が遅いという時、もしかすると病気によって低身長症になってしまっている可能性があります。

低身長症は、ただ同年代の子供と比べて身長が低いというだけでは、単に人と成長期がずれ気味であったということもありますので判断することが出来ません。

その判断には、その年代の平均身長との差よりも一年間の伸び率が重要になってきます。

下記はその年代ごとの子供の成長率(伸び率)をまとめたものです。青が男の子、ピンクが女の子のもので、『満1歳から2歳までの間にいくら成長したか』といった数字の平均を出したものです。

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(出典:https://goo.gl/8XwxJa)

ご自分の子供の身長の1年間の伸び率を出してみて比較してみましょう。大体ですが、もしも2cm以上も差がある場合には低身長症の可能性があります。


低身長の症状が現れる病気

低身長症が起こる病気は大きく次の3つに分けられます。

・甲状腺ホルモンや成長ホルモンといったホルモンの異常が起こっているケース
・生まれつき染色体や骨に異常があるケース
・内臓疾患によるケース

それぞれの病気や治療法を軽くご紹介していきます。


甲状腺ホルモンや成長ホルモンといったホルモンの異常が起こっているケース

それぞれのホルモンには次のような役割を持っています。

・甲状腺ホルモン:活動のON・OFFを行う。骨の成長。
・成長ホルモン:骨の成長。代謝の促進。筋肉の修復の促進。病気への抵抗力を上げる。疲労回復。

ですから、こういったホルモンが分泌されなくなってしまったり、そのホルモン自体にトラブルが起こっていたりすると体格の成長が遅くなり、低身長になってしまいます。

こういったホルモンを分泌するのは脳の下垂体になります。もしも腫瘍ができてしまっていたり事故によって外傷が出来てしまったりするとこの分泌が正常に行われなくなる可能性があります。

また、ホルモン自体のトラブルに関しては原因不明というケースもあります。

低身長症になる病気として最も有名なのは『成長ホルモン分泌不全性低身長症』です。あの有名なサッカー選手のメッシ選手もこの病気にかかっており治療を受けていましたが、現在では168cmと小柄ながらも立派に成長し、世界的に活躍しています。

このように、ホルモン異常による低身長症は治療によって改善されますので、体格の成長が遅い時には早めに小児科を受診して検査してもらうようにしましょう。


生まれつき染色体や骨に異常があるケース

生まれつき骨や染色体に異常があるという場合にも低身長症になります。

これらは遺伝によらず、受精する時に確率的に現れる病気です。

骨の異常の場合は軟骨異栄養症のように軟骨の増加が非常に緩やかで増えづらいために身長を伸ばすことが難しくなってしまって周囲と比べてずっと成長が遅いという症状が現れます。この場合は成長ホルモンの投与や場合によっては手術で骨を伸ばす骨延長手術を行うことで治療をしていきます。

染色体の異常には、
・ターナー症候群
・プラダー・ウィリー症候群
・ヌーナン症候群

が挙げられます。

それぞれ身体の成長が遅れてしまうという症状を持っています。

この場合にも成長ホルモン(ターナー症候群の場合は女性ホルモンも)を投与することで低身長症を治療していくことになります。


内臓疾患によるケース

内臓に疾患があると、子供の体の成長は妨げられます。成長ホルモンを分泌する箇所は脳の下垂体なのですが、肝臓経由でも成長ホルモンは分泌されます。

そのため、肝臓に疾患がある状態では身長が伸びづらくなってしまうことがあります。また、疾患を治すために栄養がそちらに回って、身長にまで回せないということもあります。

内臓疾患がある場合には、まず病気を完治させましょう。内臓が正常な状態に戻りますと、成長期の子供の場合は再び身長が伸びはじめます。

身長の伸びが病気を治療したのに遅いという時には、成長ホルモンを投与して伸び率を大きくするような治療も行われます。


まとめ

「子供の身長を伸ばしたいのに、何をやってもあまり大きくならない」
という時には、低身長症になってしまっている可能性があります。

もしも身長の伸び率が平均よりも悪いという時には小児科で検査をしてもらいましょう。

思春期を過ぎますと、子供の身長の伸びは緩やかになって止まってしまいます。ですから、原因の早期解明や治療は子供の一生を左右するほど重要ですので、ご両親ともきちんと子供を見てあげるようにしましょう。

また、子供の身長の伸びが一人だけ悪いという場合、子供自身も
「何が原因なのかはわからないけれど、周りの子ばかり大きくなって自分が置いて行かれている」
と、漠然とした不安を感じていることも多いです。子供の心のケアも一緒にしていきたいですね。

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